...思い思いに散らばっていってしまった...
有島武郎 「星座」
...思い思いに捻向(ねじむ)いて...
泉鏡花 「婦系図」
...二カ所で思い思いに機械を動かしては...
海野十三 「超人間X号」
...滅びた主家の家臣らが思い思いに離散して行く感傷的な終末に「荒城の月」の伴奏を入れたのは大衆向きで結構であるが...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...「伸び行く日本」という題で思い思いに話しをさせるということを試みた(一九三六年七月三十一日「政治家の夕」)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...重傷者たちは思い思いに水を探した...
豊島与志雄 「ヒロシマの声」
...いかにも疲れたような人達が思い思いに待っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...さまざまな人間が別々な場所で思い思いに書いた筆録を...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...てんでん思い思いに何ともいえぬ恰好をして坐っている...
久生十蘭 「魔都」
...それからズールー人が思い思いになって...
南方熊楠 「十二支考」
...三人の按摩さんが各自思い思いに象のからだの一部を摩(さす)って見て...
宮本百合子 「アメリカ文士気質」
...我らがそれぞれの問題について思い思いに考えることを知らんとする人々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...思い思いに陣取って...
山本笑月 「明治世相百話」
...思い思いに寛(くつろ)ぎながら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...思い思いに頂(いただき)の根本中堂をさして上ってゆく法師たちの影が...
吉川英治 「親鸞」
...思い思いに足をやすめた...
吉川英治 「親鸞」
...送りの灯は思い思いに帰っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...相当な名のある古強者(ふるつわもの)にちがいない」群衆は思い思いに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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