...古代文明が忽然と亡滅した原因は未だ明確にされていない...
...野原に忽然と机が出て來る...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...これをおもふに忽然としてわびしき姿あり...
薄田泣菫 「独楽園」
...近所に人間が住んでいる場合に考えられるあれこれの有利さなどは取るに足らぬものになってしまったのを忽然(こつぜん)としてさとり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この刹那(せつな)忽然(こつぜん)として...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...それらの演芸の声だけでなくて演芸者自身がその声にくっついて忽然として自分の家庭に侵入して来るように感じる...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...衆忽然と勇み立ち感じぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...忽然として各種の国家主義にまで豹変せざるを得ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ここにまた忽然と...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...俄然――忽然として現れ出でたる旗印...
直木三十五 「南国太平記」
...刀を振りかぶると前を向いていた島田が忽然(こつぜん)とこっちへ向く...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しそっちへ退いてくれと云ったほどの煩悶(はんもん)が忽然(こつぜん)どこかへ消えてなくなった事を自覚した...
夏目漱石 「思い出す事など」
...忽然(こつぜん)お延の頭に彼女と自分との比較が閃(ひら)めいた...
夏目漱石 「明暗」
...あるいは忽然として...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...己は忽然として又リワ・スキアヲニに立つてゐる...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...齢(よわい)盛(さか)りにして忽然(こつぜん)と身を隠したとすれば...
柳田国男 「山の人生」
...忽然と五社明神の森に隠れて...
吉川英治 「剣難女難」
...忽然(こつねん)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...忽然としてヘリウムに変換するでしょう...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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