...生きたものを苦しめる時に感ずるやうな手答へのある快さと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...お二人で睦まじさうですね!ヘルマー 君は二階でも隨分愉快さうに見えたね...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...聖アルバンスそしてゴオランベリイ――称号の耳に響く快さはどうだ? わが「ゴオランベリイの荘園」――という言葉が舌の上にまろぶ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...同じ海士の家でも海岸にある海士の家は浪の音の壮快さなどがともなっていてどことなく陽気なところがありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...朝夕の快さにくらべて...
種田山頭火 「其中日記」
...不思議な快さを感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軽快な速力で疾駆する爽快さを...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...不快さを追拂はうと露臺へ出て見る...
中島敦 「盈虚」
...そして自分の一言一句がクラスの全體から力強く同感されてゐる快さに醉つてゐた...
南部修太郎 「猫又先生」
...古代歌謡ののどかな快さは他に比ぶべきものもないものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...自分はある爽快さを感じ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...心の儘に問題が片づいて行く快さを染々と覚えた...
牧野信一 「四郎と口笛」
...如何にも愉快さうだった...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...ほり込むように一字一字を書いてゆく愉快さもないというわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...消炭のようにうすい不愉快さが...
室生犀星 「童子」
...その快さに溺れて恋の奴隷となりさがらないようひそかに努めたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...冬の日の汗する快さはわたし達無産者の景福(けいふく)である...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...傍目(わきめ)にも子を持たぬ人の覚え能(あた)はぬ快さを覚え申し候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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