...今度は判(わか)ってるが念のために一応調べた...
伊藤左千夫 「春の潮」
...こうしているうちにも多数の心霊の訪問を受けて一々応待(おうたい)しなければならないので...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...応接室の窓越しに菜園の高棚にぶら下っている糸瓜を見つけて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...長兄の道徳講義という何だか蛇足(だそく)に近いものに依って一応は完結した様子である...
太宰治 「ろまん燈籠」
...籠城(ろうじょう)の時はそれ相応に女の仕事があるものだよ」―――河内介はそう云って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...無邪気な子供を相手に暮して行くのが自分には相応わしい...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...もうこうなったら否(いや)も応もない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...自分が昔現在の家を建てたとき一番日当りがよくて庭の眺めのいい室を応接間にしたら...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...学殖・博学なる知識それ自らだけでは(之は元来学問性概念とは一応別であったのである――前を見よ)...
戸坂潤 「科学方法論」
...一応明らかなように見えて実は殆んど全くその実質を把握されていないものではないかと考えられる...
戸坂潤 「科学論」
...民衆は彼らの呼び声に応じて集まって来なかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...兵隊たちははじめ八十対二十というプログレッション(戦闘係数)を頭において、数でいけばかならず将校、下士官のブロックを圧迫することができると考えていたが、武器がなくてはどうしても勝目がないということがわかり、一応、降参して機会をみてまたやるにしかずという意見に傾き、三人の兵を代表に選んで筏の前部へ謝まりにやった...
久生十蘭 「ノア」
...別世界は別世界相応の話柄(はなし)の種も尽きぬものか...
広津柳浪 「今戸心中」
...第一に拙藩有志において常野(じょうや)の間に事を挙ぐれば貴藩においても相呼応して事を挙げ幕軍をして前後両難に陥らせようとの約...
三好十郎 「斬られの仙太」
...モリエエルが何時(いつ)になく不興な顔附(かほつき)をして冷淡な応答をするので...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...万太郎がもう一応こう言ってみましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...否応なく城外へ出て行った蔵光正利(まさとし)...
吉川英治 「黒田如水」
...一応の挨拶をした後...
吉川英治 「親鸞」
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