...その他にも数々の忘れ難い思い出があるのですけれども...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...淋(さび)しさなどは忘れ難い...
太宰治 「十五年間」
...寝床で母からよく聞かされた阿波(あわ)の鳴門(なると)の十郎兵衛の娘の哀話も忘れ難いものの一つであった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...私にとっては私自身と蓄音機との交渉の歴史のほうがより多く痛切で忘れ難いものである...
寺田寅彦 「蓄音機」
...パルロフォンのヴォルフシュタールなどクライスラーに続いて忘れ難いレコードである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...忘れ難い響(ひびき)があったのです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...まことに忘れ難い記憶である...
野村胡堂 「涙香に還れ」
...しかしその一瞬の光景は僕には忘れ難い印象を與へた一枚のセガンティニばりの繪にちがひなかつた...
堀辰雄 「牧歌」
...形に特色があって忘れ難いものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...今に流行(はやり)ませんが油団(ゆとん)も和紙のものとして忘れ難い品であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その家並は忘れ難いものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...いろいろの忘れ難い行事を...
柳田国男 「年中行事覚書」
...忘れ難い人は亡くなつた有島武郎氏であります...
吉川英治 「折々の記」
...おれは、忘れ難いのだ...
吉川英治 「平の将門」
...忘れ難いというだけのものを残して生きつづけて来た...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...高原などに漂うてゐる寂しさもまた忘れ難い...
若山牧水 「樹木とその葉」
...蓋し忘れ難い記憶になったであろうものをと...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...流るるように踊って行くあの姿も忘れ難い...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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