例文・使い方一覧でみる「忌わしい」の意味
スポンサーリンク...あの忌わしい年のことだ... 
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...また忌わしい予感に襲われ出したので...
芥川龍之介 「妖婆」
...忌わしい関係はなかったんですね」と妾は稍（やや）安堵（あんど）はしたものの重ねて詰問をした...
海野十三 「三人の双生児」
...僕はこの忌わしい事件のために自分の評判が幾らか危険に曝されていることを考えていたのだ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...仕入部と工場に忌わしい連絡が結ばれる...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...全存在が空虚のうちに沈み込んでゆく様……そして忌わしい臨終のあえぎ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今でも羞恥を感じずにいられません！ 何たる忌わしいことでしょう！ いかにも二人の愛は精神的なもので...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...例の忌わしい医者の薬――ヨードフォルムや石炭酸の匂が...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...この島の忌わしい形象（フィジイク）が私の官能に作用し...
久生十蘭 「海豹島」
...忌わしい顔を見られるのを恥じ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...母は斯んな忌わしい方角の家は捨てて...
松永延造 「職工と微笑」
...また先生の胸を痛めた数々の忌わしい問題も起こらなかったであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...その喉笛のしたにぽっちりついた傷が男には忌わしい妄念を駆（か）らせたのであった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...とかく忌わしい解釈をこうむりがちである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...再びあの忌わしい夢を見るようになった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...誰かに呼び起こされているような感じでうとうとしているといつかしらあの忌わしい夢のなかへひきこまれた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...忌わしい翳が、又黒吉を悒欝（ゆううつ）の底に押戻した...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...この忌わしい「予言」も...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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