...『僕は貴女に然(さ)う言はれると、心苦しいです...
石川啄木 「鳥影」
...心苦しいだなんて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...何も、今生で、礼ができんで、心苦しいが、あの世から――」小太郎も、俯向いた...
直木三十五 「南国太平記」
...金三郎はいかにも心苦しい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...叔母の苦(にが)り切ッた顔を見るも心苦しいからと云うは少分(しょうぶん)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...心苦しいことは口に云えぬほどで有る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...同僚諸氏に對しても甚だ心苦しい次第である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...いかにも心苦しいと云った...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...心苦しい処置を源氏は取った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなふうに夜も明かし果てずに帰ってお行きになる宮のお気持ちのつらさはさぞとお察しができて心苦しい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...低い女房勤めなどをするようになることも心苦しいことに思われるであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ファウストそうでなくても心苦しいのですが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これは借金をしているようで心苦しい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを片端(かたはし)から説き立てることは心苦しいが...
柳田国男 「山の人生」
...親の事をとやかく申しますのは心苦しい事で御座いますけれども...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...あのまま礼をしないのは心苦しいと言って...
吉川英治 「江戸三国志」
...曹操は気心の小さいものよと嗤(わら)われているのは心苦しい...
吉川英治 「三国志」
...神に対してむしろ心苦しいとさえいうのであった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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