...小さな箱の貝細工、上からつるした輪にとまった貝の鳥、その他の上品な貝細工のいろいろを見た私は、我国で見受ける鼻持ならぬ貝細工――ピラミッド、記念碑、心臓形の品、ぱてをごてごてくっつけた、まるで趣味の無い、水腫にかかったような箱――を思い出さずにはいられなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...心臓形の青い葉が一面に蔓(はびこ)つてゐる畑を見て...
薄田泣菫 「茶話」
...耳環(みみわ)は真珠の母(マザア・オヴ・パアル)の心臓形だった...
谷譲次 「踊る地平線」
...心臓形の銀の写真掛けのうちにほほえめるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...長い葉柄を有(も)った卵形あるいは卵状心臓形の葉は四枚ずつ茎に輪生しているが...
牧野富太郎 「植物記」
...葉は葉柄を具(そな)えてその年に出た枝上に互生し円く広くて下部は心臓形を呈し浅く分裂して鋸歯がある...
牧野富太郎 「植物記」
...広闊(こうかつ)なる心臓形で網状脈(もうじょうみゃく)を有し...
牧野富太郎 「植物知識」
...その葉面(ようめん)は心臓形で左右不同の歪形(わいけい)を呈(てい)し...
牧野富太郎 「植物知識」
...種名のコルダタは心臓形の意で...
牧野富太郎 「植物知識」
...中央に濃い強い藍色で長めな心臓形を持っていた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...勁く効果多く藍色の心臓形を活かしているのだ...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...下の深い愈の心臓形が...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...心臓形(ハートがた)の実に毛がいっぱい生(は)えているからである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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