...浮気な男心をそそるに充分な魅力を見せて居りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...心をそそるような優し味というものは少しも見出(みいだ)すことができなかったのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...何やら人の好奇心をそそるやうな妙な事を...
太宰治 「お伽草紙」
...好奇心をそそるような奇体な言葉で予告した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大留のうちには少年の心をそそるようなものがいくらも在った...
豊島与志雄 「少年の死」
...子供たちの心をそそる...
豊島与志雄 「女客一週間」
...と同時にそれは彼自身の広漠(こうばく)として心をそそる遠い過去の生前の記憶とも重なり合っていた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...特別の関心をそそるものであった...
火野葦平 「花と龍」
...男の心をそそる部分だけは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこには特に人の心をそそるやうなところはないのに...
堀辰雄 「姨捨記」
...小さな馬車が異樣に人々の好奇心をそそるのは...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...つまらぬ好奇心をそそるに過ぎなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...照子などの夢にも知らぬ「通」な手腕をメキメキと挙げてゐるのだといふやうなことを遠廻しに好奇心をそそるやうに言葉を弄して...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...たしかに近代的好色男(すきもの)の心をそそる肉體であらう...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...(a)同情は寛大な心をそそるのに役立つし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二十円云々は只相手の好奇心をそそるに過ぎぬ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...なかなかもののあわれも蕩児(とうじ)の心をそそるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...表面と風化が大いに好奇心をそそる...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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