...その取扱ふ世界の眞生命に徹底するために...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我々の信ずるところではこれを避ける唯一の道は科学的精神に徹底することである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...戦争指導等が戦争本来の目的に最もよく合する傾向に徹底するときは...
石原莞爾 「戦争史大観」
...彼はこの思想を全ドイツ軍に徹底するため熱狂的努力を払った...
石原莞爾 「戦争史大観」
...登山に熱心にして徹底することが...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...大衆に徹底するかどうか――...
林不忘 「安重根」
...唯物論を具体的に徹底すると共に弁証法を具体的に徹底したものであることは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...徹底する意図を決して有つことが出来ない...
戸坂潤 「読書法」
...科学的理論体系として徹底することは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼は形式論理学的矛盾律(夫は同時に同一律をも意味する)を唯一のオルガノンとする処の機械論(即ち形式論理主義的悟性主義)を徹底するのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...唯研に対する認識は徹底することが出来たと思う...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...自分一人で苦しんでいらっしゃるんだから仕方がない」二人は互に徹底するまで話し合う事のついに出来ない男女(なんにょ)のような気がした...
夏目漱石 「道草」
...常に純粋の主観として一直線に徹底することができるのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...經驗に徹底することによつて到達するのは...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...民主主義の徹底する時代には偶像崇拝の思想の幻滅すべきは勿論のこと...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...一種の虚無感に徹底するやうになつてから...
吉井勇 「老境なるかな」
...この俗人の徳もまた徹底する時僧の徳に一致すべきものであることを...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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