...発たうといふ気は微塵もないのだ...
石川啄木 「赤痢」
...發(た)たうといふ氣は微塵もないのだ...
石川啄木 「赤痢」
......
千家元麿 「自分は見た」
...飾ったり隠したりしようという気持なぞ微塵もない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...うつつが醒めている我々にとっては今更この潮流を恐怖する実感なぞは微塵も湧き起らなかった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...自分が騙されているといった疑いを微塵も差し挟まない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...微塵もしませんや」「悪い事をせぬて...
直木三十五 「南国太平記」
...金紗のコートに蔽はれた其服装には現代風のけばけばしい染色は微塵もなく...
永井荷風 「来訪者」
...伝法な調子は微塵もありません...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...たどたどしいところが微塵もない点である...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...明らかにこの男は自分が国際的な悲劇に立ち会ってることなど微塵も知らない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...恥や不名誉の影は微塵もなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...勝ち誇った様子は微塵も見せなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
......
室生犀星 「忘春詩集」
...微塵も音を立てずに思い出の多い裏二階の梯子を登り切って...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...けれどもその時の私等はそうした軽率さを微塵も感じなかった...
夢野久作 「少女地獄」
...口にも色にもそんなことは微塵も現しておりませんが...
吉川英治 「江戸三国志」
...それで諦めたらしい色は微塵もなかった...
吉川英治 「剣難女難」
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