例文・使い方一覧でみる「徨」の意味


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...嗚呼我が知らざる「我」は何處の空に彷つてゐることであらう...   嗚呼我が知らざる「我」は何處の空に彷徨つてゐることであらうの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...初夏の森を彷つて...   初夏の森を彷徨つての読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...どう彷しなければならないのだらう? これから先きまだ...   どう彷徨しなければならないのだらう? これから先きまだの読み方
伊藤野枝 「惑ひ」

...翌朝(よくちょう)まで昏々(こんこん)と死生(しせい)の間を彷(ほうこう)していたのである...   翌朝まで昏々と死生の間を彷徨していたのであるの読み方
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」

...何か縋るものを見出したいそんな心の彷(ほうこう)のひとつの現われでもあったに違いないから...   何か縋るものを見出したいそんな心の彷徨のひとつの現われでもあったに違いないからの読み方
高見順 「如何なる星の下に」

...日本橋の辺を彷(うろうろ)しながら...   日本橋の辺を彷徨しながらの読み方
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」

...市井のゲテ飲酒のうちに彷するという...   市井のゲテ飲酒のうちに彷徨するというの読み方
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」

...父は酒に酔って彷し...   父は酒に酔って彷徨しの読み方
豊島与志雄 「父の形見」

...ぐる/\と空間(くうかん)が廻轉(くわいてん)するやうに見(み)えつゝ飛(と)び散(ち)る忙(せは)しい雪(ゆき)の爲(ため)に遁(に)げ行(ゆ)く道(みち)を妨(さまた)げられたやうに低(ひく)く彷(さまよ)うて行(ゆ)く...   ぐる/\と空間が廻轉するやうに見えつゝ飛び散る忙しい雪の爲に遁げ行く道を妨げられたやうに低く彷徨うて行くの読み方
長塚節 「土」

...それらの何れもはや議論といふよりは彷...   それらの何れもはや議論といふよりは彷徨の読み方
中原中也 「撫でられた象」

...全く五里霧中に彷(はうくわう)して居るのに...   全く五里霧中に彷徨して居るのにの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...暗澹とした空の下を重たい鋼鐵の機械が通る無數の擴大した瞳孔(ひとみ)が通るそれらの瞳孔(ひとみ)は熱にひらいて黄色い風景の恐怖のかげに空しく力なく彷する...   暗澹とした空の下を重たい鋼鐵の機械が通る無數の擴大した瞳孔が通るそれらの瞳孔は熱にひらいて黄色い風景の恐怖のかげに空しく力なく彷徨するの読み方
萩原朔太郎 「青猫」

...勝手な方面に彷(さまよ)い歩いているが...   勝手な方面に彷徨い歩いているがの読み方
松本泰 「秘められたる挿話」

...酒を飮む奴の意地の穢さも命を賭けての彷であるといふのか...   酒を飮む奴の意地の穢さも命を賭けての彷徨であるといふのかの読み方
室生犀星 「巷の子」

...本所割下水(わりげすい)から大川端(おおかわばた)辺(あたり)までの間を彷(ほうこう)して辻斬(つじぎり)をした...   本所割下水から大川端辺までの間を彷徨して辻斬をしたの読み方
森鴎外 「渋江抽斎」

...船橋を彷(ほうこう)したが...   船橋を彷徨したがの読み方
吉川英治 「かんかん虫は唄う」

...幾たび死線を彷(ほうこう)したことか知れない...   幾たび死線を彷徨したことか知れないの読み方
吉川英治 「三国志」

...塀のふし穴でもさがすように彷(うろつ)いているのだった...   塀のふし穴でもさがすように彷徨いているのだったの読み方
吉川英治 「新編忠臣蔵」

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