...なにしろ今から四十何年の昔のことでござりましてそのころは京や大阪の旧家などでは上女中(かみじょちゅう)には御守殿(ごしゅでん)風の姿をさせ礼儀作法は申すまでもござりませぬが物好きな主人になりますと遊芸などをならわせたものでござりますから...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...今朝結立ての御守殿髷の舞台香の匂...
直木三十五 「南国太平記」
...それにしてもこの花やかな御守殿風は……とようやく不審にも思われてきましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...御守殿風の椎茸髱(しいたけたぼ)になり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...――それに御守殿(ごしゅでん)崩しの襟脚(えりあし)がめっぽう綺麗だ」「何? 御守殿崩し?」「まさか椎茸髱(しいたけたぼ)じゃねえが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少なからず御守殿(ごしゅでん)の匂いのする...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御守殿崩しは苦手だ」平次もさすがに堪能した様子でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御守殿風のお篠(しの)にひどく叱られたことが解つたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御守殿風のお篠にひどく叱られたことが解ったのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうせ唯(たゞ)の鼠(ねずみ)ぢやあるめえ」「御守殿(ごしゆでん)のお茂與(もよ)を親分知りませんか」「何? 御守殿お茂與? あれが御守殿のお茂與の化けたのか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御守殿(ごしゆでん)お茂與(もよ)といふ女を御存じでせうね」「知つてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「でも――」「御守殿お茂與に頼まれたことが氣になるのかい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御守殿お茂與があの家の大納戸の中で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御守殿お茂与というのは一時深川の岡場所で鳴らした強(したた)か者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し御守殿風な野暮つたさはありますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...加賀さまの赤門(あかもん)で名代の前田加賀守(まえだかがのかみ)の御守殿(ごしゅでん)屋敷...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...二人とも御守殿風の長笄(ながこうがい)を横すじかいに崩(くず)し傾けて...
夢野久作 「名君忠之」
...御守殿風な女中に上品な老女...
吉川英治 「剣難女難」
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