...あの人は後先考えない人だから、失敗が多い...
...今日は後先を考えずに遊んでしまった...
...考えずに後先を投げ出すことはできない...
...後先を考えて行動することが大切だ...
...後先を考えずに買い物をすると、無駄遣いをしてしまう...
...逃げるなら今だと思つて後先を見してゐると...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...後先を見して、一町も向うから電車が來ようものなら、もう足が動かぬ、漸(や)つとそれを遣(や)り過して、十間も行つてから思切つて向側に驅ける...
石川啄木 「天鵞絨」
...後先見ずに濫費(らんぴ)するので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それを聞かされる私の心は後先(あとさき)も分らぬ闇にとざゝれ...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...それ等は菱形や三角の後先のついた奇妙な聖者...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...後先(あとさき)はドチラでもよいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前は後先とも讀めるやうな顏をするんだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...話が後先になったが...
久生十蘭 「悪の花束」
...……後先へ五人ずつ喰っついて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...少し後先になるが...
久生十蘭 「魔都」
...後先だけをわづかに金をつけてゐるといふわけで...
牧野信一 「好日の記」
...悉くがボーツとしてゐて後先きが解らない...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...巳後先生至...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...沿線の駅で物売りが柵の外にいて、プラットフォームを散歩する客に売りつけている中に混って、脚のない乞食が、商いと同じ気持で金をもらっている姿や、田舎の大官が駕籠に乗って、後先に三、四人お供をつれている姿など、今も眼に残っている...
柳田国男 「故郷七十年」
...その後先生はどうしたかと...
吉川英治 「三国志」
...旗下(はたもと)どもは後先になり...
吉川英治 「三国志」
...後先について歩いてくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...後先(あとさき)の考えがないからいかん...
吉川英治 「宮本武蔵」
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