...愛子が後ろ向きになって寝台の上にいる貞世を介抱していた...
有島武郎 「或る女」
...ファニーが後ろ向きになって洗い物をしていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...母親は小川で後ろ向きになってせっせと何か物を洗っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...後ろ向きのまま戸棚の中に腕を差し伸ばした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...後ろ向きに腰をかけると...
長與善郎 「青銅の基督」
...後ろ向きになってごらん」「矢を持って駆けて行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後ろ向きになった女が一人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後ろ向きになって人を突き殺す奴はないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その一人は急にくるりと後ろ向きになって...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...わたしたちは後ろ向きになって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ラカジヴ島の物だろうとて妖巫の足後ろ向きたる像を出す...
南方熊楠 「十二支考」
...彼は後ろ向きであった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...女は、炉(ろ)べりに、縫物をひろげ、これも黙って、後ろ向きに、針の目を運んでいる...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...白髪の母の影が後ろ向きに腰かけていた...
吉川英治 「三国志」
...後ろ向きに見ていただけであったが...
吉川英治 「三国志」
...届けておいてもらいたいのだ」後ろ向きに働いていた店の亭主らしい男が...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふて寝とあるからには後ろ向き...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――老爺(おやじ)は後ろ向きのまま今...
吉川英治 「宮本武蔵」
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