...誰が彼の往き来を予言できようか? 彼の仕事はどんな時刻にでも彼を外につれ出す――医者が寝ているときにでも...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...むこうの山へ往き来する路に...
田中貢太郎 「狼の怪」
...わざわざお寺の前を二三度往き来したこともあった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...彼は橋の西側を三四度往き来した...
豊島与志雄 「反抗」
...そこの通りを幾度も往き来した...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...あちらこちらに往き来していた...
豊島与志雄 「理想の女」
...鼻たれの兄と呼ばるゝ夜寒かなふと眼を開けば夜はいつしか障子の破れに明けて渋柿の一つ二つ残りたる梢(こずえ)に白雲の往き来する様など見え渡りて夜着の透間に冬も来にけんと思わる...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...人の往き来は一層繁く...
水野仙子 「散歩」
...是等の想ひが私の胸を往き来した...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...人の往き来は繁(しげ)く...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...街は人の往き来が多かった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...道は人の往き来も絶え...
山本周五郎 「新潮記」
...母と父の膝を往き来しながら上機嫌にはしゃぎ飾り物の団子(だんご)をたべるのだと...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...往き来に三日はかかるのが毎年の例になっている...
山本周五郎 「日本婦道記」
...二はいの渡し舟が往き来しており...
山本周五郎 「ひとでなし」
...もう往き来をしちゃあいけないってきかないのよ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ごく稀(まれ)にしか往き来がなかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...この近在の村々の人は皆同じ道の上を賑やかに往き来してゐた...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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