...火のない巻莨(まきたばこ)を手にしたまま、同じ処に彳んで、じっと其方(そなた)を...
泉鏡花 「悪獣篇」
...自分が彳(たたず)んでいた七八間さきの...
泉鏡花 「悪獣篇」
...修禪寺の奧の院路三寶ヶ辻に彳んで...
泉鏡花 「遺稿」
...疲れた一匹の馬が彳(たゝず)む...
伊東静雄 「詩集夏花」
...冷吉はその儘しばらくそこに彳んだ...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...おかみさんは裏口へ入らつしたときに小蔭に彳(たたず)んで窃(そつ)とかう仰つた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...愈心惑ひて只茫然と野中(のなか)に彳(たゝず)みける...
高山樗牛 「瀧口入道」
...桜の幹に寄り添うて彳(たゝず)んでいるのであること...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...此活動する雲の下に魅せられた様に彳(たたず)んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...しばし彳(たたず)む上手(うわて)より梅見返(うめみがえ)りの舟の唄...
永井荷風 「すみだ川」
...文之丞はしばしここに彳(たたず)んでいると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついつい松の根方に彳んでしまったものとして受取れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...失恋の一時(ひととき)に彳(たたず)むショパンの右手は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...雑木林に彳(たたず)んで小鳥の歌に聞き入るとき...
三木清 「語られざる哲学」
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三好達治 「山果集」
...どこかで鳥の聲がする 雪の山の黄昏時私は一つの尾根に彳つ 谿間の宿のランプの灯(ひ)私の部屋の小さな窗 窗に映つた帽子の影あはれあはれ それは思出のやうに見える 微かな谿の水の聲...
三好達治 「黄昏」
...時々私の身近にも彳んでゐるやうに感じることがあるが...
吉井勇 「青春回顧」
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