...滝の如くとは這(こんな)時に形容する言葉だらう...
石川啄木 「赤痢」
...瀧の如くとは這時に形容する言葉だらう...
石川啄木 「赤痢」
...戦々兢々(せんせんきょうきょう)として薄氷を踏むが如(ごと)しという語は能く琉球政治家の心事を形容する事が出来ます...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...支那人が玉人(ぎょくじん)と形容するはこういう人だろうと思うほどに美くしく...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...私のよく形容する様に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...というのが日本の歌舞伎では悪党を形容する言葉になっているようだが...
太宰治 「誰」
...「飛鳥の如し」と云う言葉は全く岡村君の早業を形容する為めに作られたものでしょう...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...今でも賑かであるそのあたりを形容するのに余り相応(ふさわ)しくないというのもあるかも知れないが...
田山花袋 「日本橋附近」
...人々は立場を様々に形容する...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...縹緲(ひょうびょう)のちまたに彷徨(ほうこう)すると形容するかも知れぬ...
夏目漱石 「草枕」
...ただ形容するだけなら紫(むらさき)でも黒でも蒼(あお)でも構わないんだが...
夏目漱石 「坑夫」
...濁ったと形容するよりほかに形容のしかたのない色であった...
夏目漱石 「三四郎」
...まるで性質の違った心を形容する訳には参りません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...溝口屋鐘五郎の生活を形容するためには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香世子が形容する死後の世界の風景にそっくりで...
久生十蘭 「雲の小径」
...この時の真名古の心情を充分に形容することは困難であろう...
久生十蘭 「魔都」
...叫び吠ゆる声は文字の得て形容する所にあらざりき...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...少しく大業に形容すると...
牧野信一 「日本橋」
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