...どんなに生きることへの張りあいになるか...
太宰治 「火の鳥」
...なんにもでないのに張りあいぬけがしたらしく...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...張りあいのない顔をしていた...
中村地平 「南方郵信」
...親父の代から住みこんでいる三人ばかりの下染(したぞめ)と家内(かない)のおもんを相手に張りあいのない様子で商売をつづけていた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...生きて行く張りあいを感じさせる...
久生十蘭 「あなたも私も」
...仕事にも張りあいができ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...なにをしても張りあいがなくなっていたが...
火野葦平 「花と龍」
...張りあい抜けがした模様だった...
火野葦平 「花と龍」
...何か張りあいの抜ける寂しさを味わった...
本庄陸男 「石狩川」
...うれしいし張りあいがあるし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...云う張りあいもなくなったわ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そうした情のうるおいや張りあいのみが...
吉川英治 「大岡越前」
...張りあいのないくらいな無人の曠野に...
吉川英治 「私本太平記」
...張りあい抜けを感じ合っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...こういう会心(かいしん)なものに対しながら、やはり平常の如き理性をもって、すこしも表に感激をあらわさない大人どもが、信長には、張りあいがない、飽きたらない...
吉川英治 「新書太閤記」
...案に相違した対手(あいて)の態度にやや張りあいを失って...
吉川英治 「親鸞」
...薄い夜具を冬の夜に引っ張りあいながら...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...すると張りあいがない...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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