...楔(くさび)の弛(ゆる)んだ...
泉鏡花 「海の使者」
...僕らの結婚生活ははなはだ弛緩していた...
辻潤 「ふもれすく」
...アカイア勢を敵として弛まずわれら戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...時々弛(ゆる)んだ心が...
徳田秋声 「黴」
...細面の頬の肉をうっとりと弛ませていた...
豊島与志雄 「好意」
...緊張し切った境に見出す弛緩ともそれはいわるべきものである...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...自分(じぶん)の義務(ぎむ)に一段落(いちだんらく)が着(つ)いたといふ氣(き)の弛(ゆる)みが出(で)ると等(ひと)しく...
夏目漱石 「門」
...張り切つてゐた氣持はふと弛んだ...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...その頃はローマの勢力が弛んでいたので...
野上豊一郎 「パルテノン」
...――「ここまで来たのだ」という無用の自慰の弛(ゆる)みがある...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...バネの弛(ゆる)んでいそうなベッドが占領している...
堀辰雄 「雉子日記」
...三枝が歩みを弛めた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...(まるで最初に彈いた「惡魔の顫音(トリロ)」のなかからでもちよいと彈き手の心の弛んだ隙間にまぎれ込んでしまつたやうな)そんな不意打ちにすつかり怯(おび)えながら...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...先の車は何と思ったか急に速力を弛めて...
松本泰 「日蔭の街」
...一文字に結ばれた唇が見る見る弛(ゆる)んで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...真白な堅いカラーに食い込まれて弛みながら揺れ動いた...
横光利一 「上海」
...ひとたび弛(ゆる)むと...
吉川英治 「私本太平記」
...弛(ゆる)めることができなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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