「弛」の意味
緩む、たる
小説での「弛」の使い方
...自分の修業慾は確かに弛緩してゐるに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...弛緩(しかん)した心でいて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...青木主膳の監督が弛(ゆる)んだことをたいそう喜んだのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...皮膚は弛緩して、生気がなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...赤い粗らな髯の下の大きな口付を他愛なく弛めて...
豊島与志雄 「叔父」
...タガの弛(ゆる)んだ二斗樽が一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たとえ数時間といえども注意を弛めることを許さないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...急(きふ)に心(こゝろ)も體(からだ)も弛(たる)んでしまつたやうな氣持(きも)ちで...
水野仙子 「悔」
...力の弛(ゆる)みと心の落着きとが満ちあふれて...
森鴎外 「阿部一族」
...今まで弛(ゆる)み加減になっていた私の全神経は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...同時に気が弛(ゆる)んだらしくグッタリとなった品夫は...
夢野久作 「復讐」
...その当時は吉宗将軍以後の御政道の弛(ゆる)みかけていた時分の事だったので...
夢野久作 「名娼満月」
...ときどき穏やかな顔に弛んだり...
横光利一 「旅愁」
...寸秒の弛みもない戰場の心がまへにも劣らないから...
吉川英治 「折々の記」
...どこか弛緩しているところがあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...弛(ゆる)やかになってもいた...
吉川英治 「源頼朝」
...弛(ゆる)めることができなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...こうした横木の弛(ゆる)みと緊(し)まりとが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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