...そしてエゾから引き揚げるに当って...
高見順 「いやな感じ」
...北海道から東京へ引き揚げる直前...
高見順 「いやな感じ」
...滑車(せび)で引き揚げると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...残るはわずかに邸の後片付けを終ってひとまず国へ引き揚げる手筈(てはず)になっていたジャヴェリとカパディア氏とあと三人ばかりの印度人のみであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...欧州へ引き揚げるのには今少し働いて金を貯えた後に戻りたいという心持であったから...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...自分の子供の外に妹の子供三人を連れて引き揚げることになったのだと云う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そろそろ引き揚げる時刻だね」二人は町へ帰った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...本国へ引き揚げる希望もなくなっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...もう引き揚げるのに足を出すといけないから...
徳田秋声 「縮図」
...最も成功した内在的批評も要するに自分の頭髪を掴むことによって自分を沼から引き揚げることは出来ないという宿命を有つ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...おびただしい材木をどうして引き揚げるのかと心配して見ていると轆轤(ろくろ)を使って大木をひき上げ...
中里介山 「法然行伝」
...気早(きばや)な連中はもう引き揚げると見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...私たちは豫定より少し早めにパリまで引き揚げることにしようかと話し合つた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...形勢がわるくなつて來たので引き揚げるのだといつてゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...引き揚げるに如かず――...
牧逸馬 「双面獣」
...帰りには疲れて海岸から漁師に負さって引き揚げる...
山本笑月 「明治世相百話」
...やがて呉使が引き揚げると...
吉川英治 「三国志」
...「おつかれでござりましょう」私邸に引き揚げると...
吉川英治 「新書太閤記」
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