...「今日は廢めたのか知らん」と思ひながら横道を這入つて覺束ない足駄の歩みを運ばすと子供が凧の絲目をなほして居るのに遇つた...
有島武郎 「半日」
...そして登らうとする頭から火のやうな光を浴びせて人を拒むのを廢めて...
江南文三 「佐渡が島から」
...頽廢堂(あばらすだう)をたちいでて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...古宮の方へ行かうかと廢業(やめ)る一月程前迄迷つたのですけれど...
高濱虚子 「俳諧師」
...廢殘の御隱居、とでもいふのかしら、あなたのやうなよぼよぼの御老體は、かへらぬ昔の夢を、未來の希望と置きかへて、さうしてご自身を慰めてゐるんだわ...
太宰治 「お伽草紙」
...直に官吏登庸法全廢を主張する如き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...總てのものを廢して...
内藤湖南 「北派の書論」
...スバルが廢刊して「我等」になつたのはわたくしが三田をやめてから後の事であらう...
永井荷風 「鴎外記念館のこと」
...白々とした廢墟の姿は日本人の本當の告白を表現してゐるやうでもある...
林芙美子 「雨」
...當時買官制廢止論に反對せる者の説に曰く...
原勝郎 「貢院の春」
...廢して呉れ二錢貰ふと長吉の組に成るだらう...
樋口一葉 「たけくらべ」
...三百藩を廢して城郭を毀ち...
福沢諭吉 「帝室論」
...藝術を未だ廢せざるに救ふて文明の富を増進する等...
福沢諭吉 「帝室論」
......
槇本楠郎 「赤い旗」
...頽廢といふのは普通に形がくづれて行くことであるが...
三木清 「人生論ノート」
...先づ我家の嫡男なる長兄が廢嫡されてゐなければならない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...民族の限界が撤廢せられて...
森鴎外 「古い手帳から」
...どんな特徴のある文化でも政治でもそれが熟れ盛るころになりますと頽廢期に入り...
吉川英治 「折々の記」
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