...底知れぬ恐怖を感じた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...奥底知れぬ六角の井戸の底まで...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...底知れぬ静寂の中から...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼女の底知れぬ恐怖を後にして...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...何とも底知れぬ静寂の中に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...無間奈落といふ白い煙のたちこめた底知れぬ深い穴や...
太宰治 「津軽」
...底知れぬ寂莫の感が胸の奥からこみ上げて来た...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...底知れぬ茫とした空だった...
豊島与志雄 「童貞」
...それ以来竜子は唯(ただ)に母と自分の身の上のみならず見廻す家の内の家具調度または庭の植木のさまにまで底知れぬ寂しさを感ずるようになった...
永井荷風 「寐顔」
...男は底知れぬ勇気と果敢な行動で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...恥を覚えて底知れぬ憂鬱の谷に転落した...
牧野信一 「ゾイラス」
...「いつか――あなたとだった? 底知れぬ深さ...
「一本の花」
...その声には肺腑(はいふ)をしぼって哭(な)くものの底知れぬなげきがこもっていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...底知れぬ霊的の冷静味がリズム化して流れている事を...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...氷の峰と峰の間の断層が底知れぬ深さを潜めて増して来た...
横光利一 「旅愁」
...底知れぬ淵(ふち)へ吸いこまれそうな気さえしたので...
吉川英治 「私本太平記」
...「底知れぬ悪党よ」とは...
吉川英治 「私本太平記」
...あらゆる過ぎ行くものの姿に底知れぬ悲哀を感ぜしめる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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