...わたしには心底(しんそこ)をお打ち明け申しました所...
有島武郎 「或る女」
...思うようには到底(とても)ならないのを...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼女の心臓は胸の底でみるみる温かくなり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...感覚的な外観の底にかくれた不可達の生命をつかもうとする熱望衝動(インパルス)が同じ方向に動こうとする吾々の心にもいくぶんかの運動量を附与しないだろうか...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...その底に(三人とも死にはしない)と...
直木三十五 「南国太平記」
...ただ、絶望と、憤りとで、自分のこうして坐っている脚下の砂が、だんだん谷底へ、崩れ落ちて行くように感じた...
直木三十五 「南国太平記」
...そのうなり声を聞くと地獄の底へ引き込まれそうです...
中里介山 「大菩薩峠」
...何処まで強情か底が知れん...
中島敦 「環礁」
......
中原中也 「地極の天使」
...箪笥(たんす)の抽斗(ひきだし)の底に鞘(さや)だけあつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何かその底にあるらしい...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...」は底本では「ことである...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
......
三好十郎 「その人を知らず」
...西洋料理の道具といえば先日の御意見で台所は悉(ことごと)く西洋鍋ばかりに致しましたが白い琺瑯(ほうろう)を敷いてある西洋鍋の中(うち)で底の方の琺瑯がポツポツと剥(はが)れるのが出来ました...
村井弦斎 「食道楽」
...到底(とうてい)絶ち切れない親子の縁...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...小宰相はすぐ帝のいる船底の口へ逃げようとしかけた...
吉川英治 「私本太平記」
...そのことばの底にある彼女の意思を問おうとしなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...地底の研究室「ふっふっふっ……」鷲尾老人は...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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