...われわれの了解とはまるで性質の違うた了解が幾通りもあるように思われるが...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...この羽織にはこの着物にこの帯と云う風に幾通りとなく揃(そろ)えてあって...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...その内容の幾通りにも見られるものは...
内藤湖南 「支那目録學」
...大切の証文も幾通りか逸早(いちはや)く取纏(とりまと)めて持って出ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...水の色の変化が幾通りあるかということを調べます...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾通りもある未来のなかで今日は一層出来がわるい...
夏目漱石 「虞美人草」
...すでに沙翁(さおう)のかいたものでも分ければ幾通りにも分けられる恋が書いてありますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...あれに使う道具が幾通りあると思う」「幾通りあるかな」「あてて見たまえ」「あてなくっても好(い)いから教えるさ」「何でも七つばかりある」「そんなにあるかい...
夏目漱石 「二百十日」
...その編成の方法は幾通りもあり得るが...
野上豊一郎 「演出」
...その墓を幾通りも撮影した...
牧野信一 「熱い風」
...天候の次第に依って幾通りかの旗をかかげたり...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...先づ幾通りかの暗号を――」と森が讚同すると...
牧野信一 「南風譜」
...光ったりかげったり幾通りにも重なったたくさんの丘の向こうに...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...こういう幾通りかの例を繋ぎ合せて行くと...
柳田國男 「アテヌキという地名」
...大小幾通りかこしらえ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...幸いにしてそう幾通りもできてはいない...
柳田國男 「和州地名談」
...幾通りも幾通りも切り抜いて仕舞って在るじゃあありませんか……いいえ...
夢野久作 「少女地獄」
...十幾通りの口伝(くでん)のあることや...
吉川英治 「宮本武蔵」
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