...幟にもたかつてゐる...
芥川龍之介 「虱」
...古幟(ふるのぼり)をついだ天幕張りの小屋をかけ...
海野十三 「三人の双生児」
...お雛樣も幟もあるにはある...
小穴隆一 「二つの繪」
...これを作りてまづおのれ/\が門(かど)へ建(たて)おく事五月の幟(のぼり)のあつかひなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...追憶の鯉幟吹流しがへんぽんとして泳いでゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...長い幟と四角なのとを立てた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...景気のよい色々の幟が...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの幟(のぼり)の一つをごらんなさい...
中里介山 「大菩薩峠」
...天に代りて不義を討(う)つ忠勇無双の我が兵は歓呼の声に送られて今ぞいで立つ父母の国…………続いて笹付の青竹に旗幟(はたのぼり)の幾流が続々と繰り出されて来る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...華表(とりゐ)の傍(そば)には大(おほ)きな文字(もじ)を表(あら)はした白木綿(しろもめん)の幟旗(のぼりばた)が高(たか)く突(つ)つ立(た)つてばさ/\と鳴(な)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...●昭和二十三年五月四日 東京都神田神保町三ノ六より 広島市幟町 原信嗣宛先日は有難うございました...
原民喜 「書簡」
...●昭和二十五年二月 東京都武蔵野市吉祥寺二四〇六より 広島市幟町 原信嗣宛御手紙有難うございました...
原民喜 「書簡」
...夜風が幟(のぼり)をはためかしているあたりをあるく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ただ一本の大きな幟を...
柳田国男 「母の手毬歌」
...子どもの欲しい家旗や幟(のぼり)について...
柳田国男 「母の手毬歌」
...鯉幟のことばかり云うとったから...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...ようやく旗幟(きし)がはっきり分った...
吉川英治 「三国志」
...孫堅の旗幟(きし)は十方の野(や)を圧した...
吉川英治 「三国志」
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