...それで煩悶(はんもん)も疑惑もきれいさっぱり帳消しになるのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...俺がすべてを帳消しにしてやる」赤ん坊の籍も入れられる? これが俺の頭のなかに閃いた...
高見順 「いやな感じ」
...被害者が悪人だからといって殺人の罪が帳消しになるのではないと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...わたしの尊厳が九分どおりまで帳消しになってしまうのを...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それですべて帳消しにして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...官吏で惡いことをしたのも帳消しになると言つた...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...すべての性格的の欠陥を帳消しするのと同じ理由で...
中里介山 「大菩薩峠」
...一杯の冷酒で帳消しにし兼ねない人間ですよ」「でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...帳消しになるわけぢやございません」番頭はまた番頭らしいことを言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸中の人間の借金を帳消しにする御布令でも出たといふのか」「そんな事なら驚きやしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼はその事柄が帳消しになるためなら...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...罪を帳消しにしてやるからといって...
火野葦平 「花と龍」
...借金を帳消しにすると提案するだけで決着する...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...その名前は既に明治三十年の五月に帳消しになつて居るといふ事が分つた...
正岡子規 「墨汁一滴」
...決して差し引き帳消してふ事がないと主張するものと判る...
南方熊楠 「十二支考」
...彼らに対するこっちの負いめを帳消しにすることもできるからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...閻魔(えんま)の庁の悪業帳(あくぎょうちょう)が帳消しにもなるまいて」「それでだんだん悪事に深入りするのだ」「まあ...
吉川英治 「江戸三国志」
...それを帳消しにするつもりで...
吉川英治 「江戸三国志」
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