...今己(おれ)が書いてゐる事は...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...己が女傘(かさ)は疊んで...
石川啄木 「鳥影」
...知己に酬ゆる一片の涙のほどばしれる也...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...六郎は己(じぶん)が怪しい女房を刺すとともに...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...裏面(りめん)の消息を解する者には片腹痛く思えたでもあろうああ云う手曳きならちっとやそっと辛いことがあっても己(おれ)だって勤める感心するには当らぬと嘲(あざけ)る者も少くなかった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...そしてそれは内容から形式が生産されるという構造に於て自己展開するということに他ならず...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...やっと四十になったかならずの年輩でありながら自分の銅像をその地方の公園に建て己(おの)れの功績を誇ろうとした事です...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...最後には自己の好きなもの...
夏目漱石 「創作家の態度」
...代助は己(おの)れを支ふる力を用ひ尽(つく)した人の様に...
夏目漱石 「それから」
...自己自身によってあるものではない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...己は死に目覚(めさ)めるのか...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...過去及び現代の歴史と交渉することによつて初めて自己の本質を形成し...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...したがって問題は本来どこまでも自己の現在であったのである...
三木清 「親鸞」
...○5750己の顔はもう熱くなって来た...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...己は静かな所で為事(しごと)をしようと思って...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...それで全く自己の作品...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...立志時代の克己や反省も薄らいでくるものとみえる...
吉川英治 「三国志」
...己れの不つつかも省(かえり)みたがいい」「……ではもうこのたびは...
吉川英治 「新書太閤記」
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