...「荷物の差出口はどこですか?」...
...「手紙を投函するために差出口を探しています...
...「駐車場の差出口が混雑していて出られない...
...「この差出口は一方通行になっていますので、ご注意ください...
...「差出口に郵便受けがあるので、手紙を出すことができます...
...わたしは一言(ひとこと)差出口(さしでぐち)をすると...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...子貢が心安だての差出口よりも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...こんな差出口から...
薄田泣菫 「独楽園」
...――余計な差出口をして己のスクーナ一船をなくしちまった手前とその他の奴らとがだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それからさきは女子の差出口など無用になされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...こいさんがそこ迄考えているなら余計な差出口はしない方がよい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...存じておろう――」「恐れながら――」「黙れっ――直々の差出口...
直木三十五 「南国太平記」
...私がよく知っておりますから」妙な差出口(さしでぐち)をする男であるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにぶん芸当相勤め兼ねまするにより……」「その病気なら俺が癒してやる」またしても道庵の差出口(さしでぐち)...
中里介山 「大菩薩峠」
...よけいな遠慮じゃねえか」この差出口には道庵先生がハタと怒って...
中里介山 「大菩薩峠」
...通り一ぺんの男の差出口なら取合いもしないのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御母さんお重も早く片づけてしまわないといけませんね」と自分は母に忠告がましい差出口を利(き)いた事さえあった...
夏目漱石 「行人」
...私(わたし)なんぞの要(い)らない差出口(さしでぐち)は御迷惑でせうから...
夏目漱石 「それから」
...私なんぞの要らない差出口は御迷惑でしょうから...
夏目漱石 「それから」
...この差出口はまるで余計なようなものだった...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...基房の差出口がよくよく癇にさわったとみえ...
久生十蘭 「無月物語」
...棋將碁うち混ぜたる入法外(いりほが)の差出口...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...言い知れぬ不満を隠しているかのように……女の差出口(さしでぐち)が気に入らぬかのように……...
夢野久作 「名君忠之」
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