...彼女の峻厳な表情に圧倒された...
...峻厳な規則によって管理された施設だ...
...峻厳な神社で厳かな祭礼が執り行われた...
...彼の峻厳な手法は彼を有名にした...
...彼は厳格な父親の教育の下、峻厳な生き方をしている...
...峻厳なるその主義に深大なる敬意を表する...
泉鏡花 「婦系図」
...そしていつものような峻厳(しゅんげん)な表情を続けていたが...
海野十三 「宇宙尖兵」
...そこで以前のごとく峻厳に禁錮されることとなった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...峻厳を知りました...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...自己批判は飽くまで峻厳でなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...それどころか、彼が私のやって来たこと、気がつかずに来たことに対する批評の時は、彼の峻厳な顔は、いよいよ嶮(けわ)しく変ってしまった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...寧ろ良いものと悪いものとの判断――趣味判断の様式に於てだが――は可なり峻厳だとさえ云えるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...クリティシズムは結局に於て峻厳な価値評価を下すか又は之を想定するものだ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...」そしてクリストフはチューリッヒの剛健な市民ゴットフリート・ケルレル老人――峻厳(しゅんげん)な誠実さと郷土的な強い風味とによって彼には最もなつかしい作家の一人――の詩句を引用していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...峻厳な論告をした後には温和な心持になるのが彼のいつもの心理だった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...内に対してかくの如く峻厳であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...峻厳な茶色でくまどられた鷲鼻の隠者の剃った丸い頭の輪廓とその後にかかっている円光のやや薄平たい線とが...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...女子に対してのみ「女らしくない」という言葉を以て峻厳に批難されて来たのは偏頗(へんぱ)極まることだと思います...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...何やら峻厳(しゅんげん)なものを覚えたので...
吉川英治 「剣の四君子」
...峻厳(しゅんげん)で...
吉川英治 「三国志」
...峻厳(しゅんげん)にして犯すべからざるものであるから...
吉川英治 「親鸞」
...峻厳(しゅんげん)な面持ちをして――「その相手も...
吉川英治 「親鸞」
...同時に峻厳(しゅんげん)でもあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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