...それには今宵志賀の山越えに東坂本へ移らせ給え...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
......
夢野久作 「猿小僧」
...或る晩山越えの途中...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...あの山越えて里へ行つた…………と夕暮毎に唄ふのを聞かせられた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...龍野と山越えして...
吉川英治 「折々の記」
...山越えで見舞いに行きましたが...
吉川英治 「銀河まつり」
...のべつ城門へ入っているような様子で」「三木城の者は山越えで入って来るだろうが...
吉川英治 「黒田如水」
...山越えに出たはいいが...
吉川英治 「三国志」
...いま御思案と仰っしゃったのは?」「ここから山越え六里の南...
吉川英治 「私本太平記」
...しばしお身おまかせ願わしゅう存じまする」「…………」「――これより山越えで南へ五...
吉川英治 「私本太平記」
...黒木の御所を脱した帝は、山越えをとって、ひとまず、彼のやしきで憩(いこ)いながら、なおあとの首尾や柵兵のうごきをみていた...
吉川英治 「私本太平記」
...不意に打って出る山越えの...
吉川英治 「新書太閤記」
...山越えして、下野の田沼へ行くぞ...
吉川英治 「平の将門」
...山越えに進軍してくる」という寝耳に水の報らせだった...
吉川英治 「平の将門」
...『それやあそうだが……』『してみれば、山越えして、奥多摩(おくたま)から武州(ぶしゅう)へ出るなんて、嶮岨(けんそ)な道をとって、しかも廻り道したりするよりは、江戸表へ寄らずに、真っ直に京都へ出てしまおうじゃないか』『中山道(なかせんどう)を取ってか』『いや、そう行くのは、誰も考える所だから、裾野へ出て五湖を横ぎり、東海道へ突き抜ける』『ウム、だが何っ方(ち)にしても、もういちど、市之丞(いちのじょう)様に会った上で――』と、云いかけた時、一方の浪人が、『叱(しっ)……』と、目くばせして、膝(ひざ)を小突(こづ)いた手が、衝立の陰にちらと見えた...
吉川英治 「夏虫行燈」
...但馬(たじま)から山越えで備前へ往来する旅人など...
吉川英治 「宮本武蔵」
...志賀山越えの裏街道をとり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...志賀山越えの道から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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