...そこから山越えをして四十五キロ先にある大きな都市へ潜入(せんにゅう)した...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...・ふりかへる領巾振山はしぐれてゐる・枯草の長い道がしぐれてきた・ぐるりとまはつて枯山・枯山越えてまた枯山一月廿七日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...電線といつしよに夏山越えて来た・朝から水をのむほがらかな空六月一日酔中夢なし...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「行乞記」
...辞世 一諸(もろ)ともに契(ちぎ)りし事は半(なかば)にて斗満(とまむ)の露と消えしこの身は八十三老白里辞世 二 骨も身もくだけて後ぞ心には永く祈らん斗満(とま)の賑(にぎはひ)八十三老白里死後希望 露の身を風にまかせてそのまゝに落れば土と飛んでそらまで八十三老白里死後希望死出(しで)の山越えて後にぞ楽まん富士の高根(たかね)を目の下に見て八十三老白里と書いてあった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
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野口雨情 「雨情民謡百篇」
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野口雨情 「枯草」
...山越え山越え 山越えて子供...
野口雨情 「未刊童謡」
...初めて山越えを企てる者は...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...あの山越えて里へ行った……と夕暮ごとに唄うのを聞かせられた...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...しかし、旅籠(はたご)の手代には、山越えの道や、その他のことを聞いたのみで、さり気なくそこを別れて、「お嬢様、今の話の様子では、あの女もまだ遠くには参っておらぬようでござる」「今日いッぱい、足を早めて行ったならば、追いつけるかも知れないね」「ただ、この嶮しい道を、あなた様のそのお優しい足で歩かせるかと思うと、久米之丞は負ぶってでも上げたいように思います」「久米之丞...
吉川英治 「江戸三国志」
...山越えを選ぶのだ」「敵の火の手をご覧ありながら...
吉川英治 「三国志」
...この山越えを避けしめんなど...
吉川英治 「三国志」
...いま御思案と仰っしゃったのは?」「ここから山越え六里の南...
吉川英治 「私本太平記」
...田辺から山越えでくるバスを待ち合わせる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...山越えして諏訪(すわ)へ抜けるか...
吉川英治 「平の将門」
...福島の関所と、奈良井の宿のあいだで、彼女を待っていた魔手は、彼女を脅迫して、馬に乗せ、山越えを押して、甲州方面へ逃げのびた足どりだけは前に述べておいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もつともこれは幾日とない野越え山越えの旅の時の話であるが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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