...山の上の春の空気はなごやかに静かに部屋に満ちて...
有島武郎 「クララの出家」
...山の上に昇っちまうのよ...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...肝腎の珈琲皿のやうなお月様が三笠の山の上に出てゐない事に気がついた...
薄田泣菫 「無学なお月様」
...彼女の眼には確かに阿多多羅山の山の上に出ている天空があった...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...彼は山の上で一時間も考へたことをまた後に戻して考へてゐた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...己の胸のあたりの毛を一掴み抜いてそれを張の手に握らし徐(しずか)に山の上へ帰って往きました...
田中貢太郎 「人蔘の精」
...余計な事を云わずに歩行(ある)いていれば自然と山の上へ出るさ」細長い男は返事もせずに...
夏目漱石 「虞美人草」
...ただ小高い岩山の上に横たわっているきりで...
野上豊一郎 「パラティーノ」
......
野口雨情 「朝おき雀」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...二日ばかり根岸の山の上に避難していましたが...
平林初之輔 「秘密」
...遥か向ふの小山の上に月が昇つてゐた...
牧野信一 「馬車の歌」
...三島方面の外輪山の上に円い円が幾つも並んで...
武者金吉 「地震なまず」
...山の上へ来る雪が昨日よりか広がってゆくのが分るの...
室生犀星 「童話」
...八鹿(ようか)の妙見山の上に...
柳田国男 「故郷七十年」
...こんどはあの築山の上に...
吉川英治 「三国志」
...流石に山の上で斯うせねばまた寒くもあるのだ...
若山牧水 「山寺」
...山の上の巨岩を見ても同じ驚きは起こらない...
和辻哲郎 「城」
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