...思ひの外(ほか)急に尽きる時が来た...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...尽きることをしらぬもののように...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あいそが尽きるぜ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その数が尽きると別れなくちゃならない...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...第三句集『山行水行』に入する語句二章(庵中閑打坐) (一鉢千家飯)山があれば山を観る 村から村へ雨のふる日は雨を聴く 家から家へ春夏秋冬 一握の米をいたゞき受用して尽きることがない いたゞくほどに鉢の子はいつぱいになつた二月五日天も私も憂欝だ...
種田山頭火 「其中日記」
...尽きることなく往来している...
豊島与志雄 「慾」
...ここを過ぐれば山は尽きる...
中里介山 「大菩薩峠」
...村境を出ると釜無土手の尽きるところまで...
中里介山 「大菩薩峠」
...面積が沢山要るということに尽きるであろう...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...甲野さんは真廂(まびさし)を煽(あお)って坂の下から真一文字に坂の尽きる頂(いただ)きを見上げた...
夏目漱石 「虞美人草」
...問答は固(もと)よりそれだけで尽きるはずがなかった...
夏目漱石 「道草」
...表現の本意が尽きると考えている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その種が尽きると...
牧野信一 「鏡地獄」
...だんだんに種が尽きると終ひに彼は「烏賊泳ぎ」や「章魚踊り」を演じて子供達を笑ひ過ごさせ...
牧野信一 「鏡地獄」
...一網に何万と鯔(ぼら)が入ったの鰤(ぶり)が捕れたのと言うけれどこの辺の内海じゃ魚の種が年年尽きるばかりだから...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...いつ尽きるか分らぬもの――そなたの大望...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私が費した多くの言葉もついにこの一句に尽きる...
柳宗悦 「工藝の道」
...旅の寂しさはチロルの夜で尽きるが如し...
横光利一 「欧洲紀行」
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