...子尹(しゐん)すると「とても」は三河の国から江戸へ移住する間(あひだ)に二百年余りかかつた訳である...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...一八 関尹――関令尹喜(かんれいいんき)...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...周の哲学者、姓は尹、名は喜、関の守吏であったので、関尹子と称せられた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...尹翁の許へいって礼をいった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...尹翁と古い知合であった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...ちょうど西の方に向けて出発することになって尹の所へ寄った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...堂の上には府尹が捕卒の帰るのを待っていた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...韓大尹は捕卒をやって白娘子を捉えさした...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...工尹商陽(こういんしょうよう)という者が呉の師を追うたが...
中島敦 「弟子」
...さきの楚の連尹、襄老の尸が晋から鄭国に送られることになったから、夏姫は鄭に来(きた)って夫の尸を迎えよ、というのである...
中島敦 「妖氛録」
...道家は、伊尹、太公、老、荘などを祠って、神変怪異を現じ、不老長生の術を求めるものであった...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...若敖卒してのち母と共にに畜(やしな)わるる間子の女に淫し令尹(れいいん)子文を生んだ...
南方熊楠 「十二支考」
...陸逞京兆尹(けいちょうのいん)たりし時都界の豕数子を生み...
南方熊楠 「十二支考」
...京兆の尹は、事が余りにあらわになったので、法を枉(ま)げることが出来なくなった...
森鴎外 「魚玄機」
...彼の妻は彼の死後貞節を以て市尹(しゐん)より褒称(はうしよう)せられし程の人なり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...大将尹楷(いんかい)を討ち取った...
吉川英治 「三国志」
...州尹(しゅういん)(州の長官)の公署に着くと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...近衛信尹(のぶただ)はその薄あばたを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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