...何も説明しないことであるような例が決して少なくない事実に気がつくならば...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...昇格した学校も少なくない...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...とうとう破産したものも少なくない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...人の思想が多くの異質のものを含んでいるのも、生活の多くの方面に調和しがたいもののあるのも、民族史国民史のいろいろの段階において生じたものが共に存在しているところに原因のあることが、少なくない...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...またその事情のうちには偶然性をもっていることが少なくないし...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...官能の窓から入り込む生理的刺激が一度心理的に翻訳された後にさらにそれが生理的に反応する例も少なくないようである...
寺田寅彦 「映画と生理」
...往々科学者にも素人(しろうと)にもおもしろくまた有益なものが少なくない...
寺田寅彦 「科学と文学」
...この本業と余技とのつながりが一貫している場合も少なくないのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そうでない作家にも若い時代としては阿部知二とか伊藤整とかいう評論家兼任の者が少なくない...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...煩(はん)に堪えざらんとする者は決して少なくない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...スとシが共に一つの新しい音になるというような類が少なくない...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...支那にも鶏に寄せて閨情を叙(の)べたのが少なくない...
南方熊楠 「十二支考」
...さういふ稼ぎをする娘も少なくないと聞かされた事など思ひ合せて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...罰せられたことも少なくない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この気風は今の日本にも少なくない...
柳田国男 「故郷七十年」
...血気にはやる人間は少なくない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その時代には西域人の来朝が少なくない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...情緒を表現する言葉の自由なる駆使が『古今』の歌人によって始められたことに負うところ少なくない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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