...」わたしがわたしの隣人たちであるコンコードの農夫たち(かれらは少なくとも他の階級と同じぐらい裕福である)のことを考えてみると...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...少なくとも文学的でなくてはならぬ...
戸坂潤 「映画芸術と映画」
...しかし少なくとも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...学者だから、社会的地位が高いから、それで偉大なる宗教家だという理由は少しもないが、少なくとも、この二つのものは、日蓮に無いでしょう」「それは無論です」と、田山白雲が昂然(こうぜん)として肯定しながら、言葉をつづけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...少なくともその後の対処のし方によってその運命はその人間にふさわしいことが判(わか)ってくるのだと...
中島敦 「李陵」
...少なくともこの点にかけて...
夏目漱石 「明暗」
...少なくとも二つの子音と一つの母音または一つの子音と二つの母音から成立つものがあったと考えるほかないのであって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...いつでも家には少なくとも家族のうちの二人が残っているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...毎月少なくとも十円位の割合で増加していたのである...
平林初之輔 「犠牲者」
...少なくとも二人の教師の監督のもとで行なわれていたのを思い出すにいたって...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...少なくともラッパチーニとその娘には無断でここへ立ち入ったことを自認すべきものかどうか...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ところで、この我々が悪と呼ぶものは本来悪でないということ、また少なくとも、それはそのようなものであるにもせよ、それに別様の味わいや顔つきを与えることもできるのだということは(まったくこれは一つことになるが)、果してほんとうに証明できるものだろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...少なくともかつて何らかの形をもって...
柳田国男 「海上の道」
...少なくとも自分の今おぼえているところでは...
柳田国男 「故郷七十年」
...少なくとも実地をもってこれを例証しているつもりである...
柳田国男 「山の人生」
...少なくとも八束との関係以外に...
山本周五郎 「竹柏記」
...少なくとも前に問題とした上論九篇においては...
和辻哲郎 「孔子」
...少なくとも開眼供養の時には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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