...少なくとも又、果して此の点に考え及んだ事すらあるか...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...世論は少なくとも政治的な意志の形態を持っている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...何ものでもなかったということが少なくとも判るのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...少なくとも論理的なものと考えられるのを常とする(但しこの場合の論理学は普通のアカデミックな意味の範囲に於ける夫としてだ)...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...少なくとも作品にたいする反対の兆でも!……が何もなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...少なくとも、こういう際だから、自分としては天の助けに反いてはならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...少なくとも代助はさう思つてゐる...
夏目漱石 「それから」
...少なくとも音楽の分野においては...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「あの女性は少なくともここにいる間じゅう...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...少なくともそれに対応するような返礼によってその人物にそんな軽蔑を耐えうるようにしてやらねばならぬのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...でもあなたは自由でいらっしゃるんですから――少なくともあなたの落着いたご様子を拝見して...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...少なくとも手がかりは金庫扉の中にある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...少なくともこの件で協力はできねえ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...標品を蔵(しま)うに少なくとも八畳二間が必要ときているので...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...少なくとも、三田は何時でもふりかへつて、娘の後姿を十分享樂するのだが、先方の視線とかち合つた事は一度も無いのだ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...少なくとも彼らの幾人かはその決心を飜すであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...少なくとも永年の慣習というものの中には意外な拘束があることを気づいた人だけが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...少なくともこれに由(よ)って...
柳田国男 「木綿以前の事」
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