...熱が物体最小部分の運動に帰因するものであると考えていた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...實に此巨人の永遠なる一小部分であつたのだ...
石川啄木 「葬列」
...我もこの宇宙に生を有し宇宙の一小部分なれば我もし天与の位置を守らば宇宙は我を養うなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...個体間の競争のごときはわずかにその一小部分に過ぎぬ...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...そのために切出し人夫はほんの小部分の氷が他の場所よりも二...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...わづかに一小部分の相通ふ匂ひだけでも...
太宰治 「右大臣実朝」
...各自が専門とする部門が斯学(しがく)全体の中の一小部分であることをいつか忘れてしまって...
寺田寅彦 「学位について」
...生物学に代数を用いることが出来たからと云って――それに応用の範囲は極めて小部分に過ぎない――...
戸坂潤 「科学方法論」
...官吏の或る小部分に基いて而も或る特殊な場合に発生する処の特色を官吏全般へ漫然と推し及ぼしたものに他ならない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...多数のただの一部分乃至一小部分になって了って...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...山脚の一小部分が崩れて小さな溪流が一時塞がれたまゝである...
長塚節 「痍のあと」
...我々が想像する微小部分より下位になることはできない(からだ)...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...本来は単にグアラニイ族の一小部分に過ぎなかったシリグアンヌ族は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...死亡数のうちわずか小部分が正当に養育院に帰し得ることが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...娘そのものはむしろ魅力の一小部分にすぎず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんなに人生の片寄った一小部分であったことを...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...漸次退縮して今の小部分のみを残したということは...
柳田国男 「雪国の春」
...いやその程度はまだ小部分の一事変でしかない...
吉川英治 「三国志」
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