...その中から一般民衆の間に漏れ広がったのは実に言うにも足りないわずかな小部分にすぎなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...眼ではたゞ海の極く小部分が見えるだけで...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...学校の教育は教育中の小部分にして...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...当時は法王その一小部分を占有し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...直接(ちよくせつ)地震動(ぢしんどう)より來(きた)るものは僅(わづか)に其一小部分(そのいつしようぶぶん)であつて...
今村明恒 「地震の話」
...平生水は砂磧中の一小部分を流るゝに過ぎざるに...
大町桂月 「多摩川冒險記」
...わづかに一小部分の相通ふ匂ひだけでも...
太宰治 「右大臣実朝」
...生物学に代数を用いることが出来たからと云って――それに応用の範囲は極めて小部分に過ぎない――...
戸坂潤 「科学方法論」
...多数のただの一部分乃至一小部分になって了って...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...舗石(しきいし)の上のかすかな明るみと居酒屋の小部分と...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本でもその戦争の一小部分を引き受けた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...わたしが知っている彼女の一小部分を――それとて...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...一小部分とは何ぞ...
正岡子規 「俳句の初歩」
...一小部分は筋肉内に残るので...
正木不如丘 「健康を釣る」
...面白いことにはその中のごく一小部分五十か六十のものが最も普通であって...
柳田國男 「地名の研究」
...現実の人口を支えるためにはその極めて小部分が耕作される必要があるに過ぎぬか...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...ほんの小部分づつ汽車に乘つたほか...
若山牧水 「樹木とその葉」
...もとは伽藍全体の一小部分に過ぎなかったことも解ってくる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索