...その事物が尋常でないときには...
海野十三 「地獄の使者」
...却(かえ)って尋常でないようにも思われ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのくたびれ切ったような姿勢が尋常でない気がしたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...智謀胆略の尋常でないことが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...急ぎようが尋常でないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その挙動が何となしに尋常でないことを想わせられてなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...たつた一と眼で平次はその死に樣の尋常でないことを知つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほとんど尋常でないくらいに間口がのびていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...なにか尋常でないものがあるのを感じた...
久生十蘭 「悪の花束」
...あまり尋常でないことを二...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...アデリンの態度から何か尋常でないことが起こったことを見抜いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...余り平凡なる句を何故に碧梧桐が選びしかと疑はるるのでよくよく考へて見た末全く中七字が尋常でないといふ事が分つた...
正岡子規 「病牀六尺」
...尋常でない畏怖の表情を以て女性は眤と私を見つめ...
松永延造 「職工と微笑」
...お佐代さんにはたしかに尋常でない望みがあって...
森鴎外 「安井夫人」
...兄のようすではなにか尋常でないことが起こるように思えました」「矢崎...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そうは思われないか」「これは尋常のばあいではない」「どう尋常でないかを聞きたいのだ」「侯に会って云いましょう」と六郎兵衛は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...中々もって尋常でないわい...
夢野久作 「斬られたさに」
...尋常でない画人の風戯であることはすぐわかる...
吉川英治 「雪村筆「茄子図」」
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