...第一回の会見既に尋常でない...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...お銀様が馬上の御支配様を見ている眼の熱心さが尋常でないことを知りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その打扮(いでたち)の尋常でないことを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...今夜は自分の吹く簫の声が尋常でない...
中里介山 「大菩薩峠」
...柳田の目つきが尋常でないと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...精神に尋常でない一種の状態を引き起したのか...
夏目漱石 「行人」
...これは尋常でないと御気づきになったものに応用していただけましょうか」「なかなか面倒だね...
夏目漱石 「行人」
...尋常でない副景を描いて目に見えるやうに自然を切り取り...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...課長は彼の挙動の尋常でないのを見て取った...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...明らかに尋常でない気がした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...アデリンの態度から何か尋常でないことが起こったことを見抜いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...何うも応援の様子が尋常でないので...
牧野信一 「夜見の巻」
...そこが尋常でない処であるといふのであつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかも尋常でない朋輩(ほうばい)の死に女たちは嗚咽(おえつ)する者もあった...
松本泰 「宝石の序曲」
...この男のあまり尋常でない姿が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...おやと尋常でないその場の光景に気をのまれた...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...ともかく尋常でない夢である...
森於菟 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク」
...その頭脳もまた尋常でない...
夢野久作 「暗黒公使」
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