...學問の尊さをよく知つてそれを信じてゐる人でなければならない...
會津八一 「大學とその總長」
...涙を誘ふ純一と無邪氣との中にスク/\と延び行くいのちの尊さを看過しない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...生の尊さを知るのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...しかし、それはさように考える方が間違いで、暁の鐘の音、夕を告げる鐘の音を聞くにつけても、私どもは、死に直面しつつある生のはかなさを痛感すべきではあるが、しかもそれによって、私どもは今日生かされている、生の尊さ、ありがたさを、しみじみ味わわねばいけないということを唄(うた)ったものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...シンセリティの尊さを感じたくらいで...
太宰治 「虚構の春」
...かういふ病人に對し自ら志願して(此處の職員看護婦は皆献身的な志願者のみで決して勸誘をせぬと聞いた)看護して下さる愛心の尊さをつく/″\思うた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一体、思索の尊さは、読書人がそれによって、感激する場合のみである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...他のものでなくそれが自分であることの尊さ...
中井正一 「リズムの構造」
...余りの尊さに斯様(かよう)な内証は秘密にして置いた方がよいと抜き足して出て来たそうである...
中里介山 「法然行伝」
...人間バッハの良さ、高さ、尊さに、二百数十年を隔てて、私は心からの敬慕を捧(ささ)げずにはいられない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...同じく教会の一オルガンひきに満足し切ったヨハン・セバスチャン・バッハと一世紀半を隔てて互いに相通ずる尊さでもあり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...愛子の命の尊さは...
野村胡堂 「九つの鍵」
...詩魂の尊さは、そのような渇(か)れない進歩が最近の詩集にもうかがわれることです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...美の尊さは独立している...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...身分の尊さが才能とともにあることはほとんどないのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それでもなお人間の尊さを見おとすことが決してなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またと生れ得ない世に生れてきた生命(いのち)の尊さを知っただけでも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人間のあらゆる尊さ美しさは...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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