「寫」の意味
うつす、しゃしんをとる
小説での「寫」の使い方
...寫さむとしたる畫工フエデリゴなりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...さうしてそれは予がこれを寫し終つた後までもまだ聞えてゐた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...龍宮場末(りうぐうばすゑ)の活動寫眞(くわつどうしやしん)が宣傳(プロパガンダ)をするやうな風説(うはさ)を聞(き)いて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...某出版會社の編輯員(これは兼ての知り合ひだ)と寫眞師とであつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この言は實に社會の實状を寫したるものなりき...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...新撰洋學年表によると嘉永元年の項に「川本幸民始て寫眞鏡用法を唱へ出し又燐寸の功用を説く」とあり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...古典の手寫本を再刻する段階から飛躍して...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...然し所々に寫生的の分子多きために不自然を一寸忘れさせるが手際なり)虚子曰く狐の話面白し全篇あの調子で行けばえらいものなり(漱石曰く全篇大概はあの調子なり)要するに虚子は寫生文としては寫生足らず...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...私(わたし)の長い寫眞物語(しやしんものかた)りのペエジにも悲喜(ひき)こも/″\の出來事が繰(くり)返されたが...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...蝶の翼の空氣をうつ感覺を音韻に寫したものである...
萩原朔太郎 「青猫」
...若い芽をおもひきり發芽させたやうなみちがへるばかり美しくなつた妻の寫眞を...
林芙美子 「濡れた葦」
...さりながらお寫眞(しやしん)あらば一枚(まい)形見(かたみ)に頂(いたゞ)きたし此次(このつぎ)出京(しゆつけう)する頃(ころ)には最(も)はや立派(りつぱ)の奧樣(おくさま)かも知(し)れず...
樋口一葉 「經つくゑ」
...くる/\變つて行く想像の五色眼鏡(めがね)に刻々と寫つて來る樣々の景色を描いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私は不審さうにその寫眞と私の母とを見くらべる...
堀辰雄 「花を持てる女」
...彼女(かのぢよ)は亡夫(ばうふ)の寫眞(しやしん)の前(まへ)に首(くび)を垂(た)れて...
水野仙子 「悔」
...予の日記の一節を略ぼ原文の儘寫し出す事次の如し...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...同時にルリを使つて裸體寫眞を寫している事についても...
三好十郎 「肌の匂い」
...試寫會の一隅で長谷川伸氏の“或る市井の徒”を讀むと...
吉川英治 「折々の記」
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