...大きくいえば人文的な面白味に富むこと...
石川欣一 「山を思う」
...散文は詩よりも国際性に富むという類である...
伊丹万作 「映画と民族性」
...善良にして慈愛に富む夫は述べたことだった...
海野十三 「奇賊は支払う」
...常識に富む其筋の人々の満足を買うことが出来なかった様である...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...自由独立の精神に富むところの第二の国民を作るためである...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...湖水は風景のうちでいちばん美しく表現に富む部分である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...やしろのたてものや境内(けいだい)の風致(ふうち)などはりっぱな神社仏閣に富むこの地方としてはべつにとりたててしるすほどでもない...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...かの地がいかに地の利に富むかということを力説し...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...「富む事は美徳である...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...適用の資格に富むをもって世界に評判高きものにおいてをや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼の評論は割合包括的で又通用性に富むことになるのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...世界的な業績に富むこと...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...実に奇怪な悲壮味に富むものだ! などゝ私は思つた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...富む家(いへ)の子と云(い)ふべきや...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...が――君は、時代の勢いに順(したが)い、革新の気に富む...
吉川英治 「三国志」
...――ために、理性に富む彼は、越前の朝倉とむすび、叡山その他の僧団と款(かん)を通(つう)じ、旧態の将軍家をなお恋々と奉じている...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長の感情に富むところと...
吉川英治 「新書太閤記」
...柴田どののお癖が出た」といわれるほど陰謀に富むかの如く定評されているが...
吉川英治 「新書太閤記」
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