...又いくら廣くても其の面積は吾々の下駄ばきの足を容れる事を許さない爲に...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...こういう問題に対して自分は到底喙(くちばし)を容れる資格のないものであるが...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...そこには文化国家の概念も容れる余地があっただろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...僕は人の好意を無条件に受け容れることが好きなんだ...
豊島与志雄 「好意」
...彼女の魂はそれを受け容れる...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...拜むことも賽錢や供物(くもつ)を上げることも從來通りにさして貰ひたいと言ふ條件を容れることになつたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのカバンは重要書類とほんの身につける品だけを容れるためなのだと...
原民喜 「壊滅の序曲」
...それこそ肉眼と寸分違はぬものを容れることは出来るのさ...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...そして夫は妻に強いられてその要求を容れるのである1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一人の新来者をもその懐に容れることは出来ないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ある笑劇の数学的構成の根底になっている結合を受け容れるごとくに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...張松のすすめは劉璋の容れるところとなってしまった...
吉川英治 「三国志」
...それらの降人を受け容れる忙しさに手いッぱいで...
吉川英治 「私本太平記」
...叡山は二度と自分を容れまい――容れる雅量があるまい――今日が別れである...
吉川英治 「親鸞」
...病人を容れる養生所になるのだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...そこにはいろいろな解釈を容れる余地があるであろう...
和辻哲郎 「孔子」
...六百人を容れる会堂を持っていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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