...宵のうちによく雨が降る...
豊島与志雄 「録音集」
...随分宵のうちは賑ったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...辻斬が流行(はや)るから宵のうちさえ人の通りは甚だ少ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...宵のうちによく取調べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その気色(けしき)を見て取ったのか、番頭のようなものが、こう言って申しわけをしました、「実はその、お敷物の熊の皮は、この子供の親でございまして、それがふとした怪我で亡くなりましたものですから、その皮を剥がして置きますと、争われないことに、この小熊めが、母の皮をよく知っておりまして、これが無いと眠れませんものでございますから、宵のうちも、これを檻(おり)の中へ入れてやろうと存じましたが、あなた様がこの上によっくおよっておいでになりますから、お起し申すもなんで、つい、そのままに致して置きましたらこの通り、檻を破って這(は)い出し、母親の敷皮を慕ってまいりまして、あなた様に飛んだ御迷惑をかけましたような次第で……こちらへお夜具をのべさせて置きましたから、どうぞ、あれへ――その敷皮はひとつ、この子熊めに、お遣(つか)わし下さいませ」「なあーんだ」米友がここでもまた、呆気(あっけ)に取られてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...――夕方から宵のうちで御座います...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜(ゆうべ)宵のうちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――まだ宵のうちだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「まだ宵のうちで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お開きになつたのは宵のうち...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...表戸はこの私が閉めたんですから」「裏から出る手もあるぜ」「裏は宵のうちに閉めてしまいましたよ」「林さんはたいそう酔っていたそうだね」「ヘエ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜――まだ宵のうちでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宵のうちは外へ脱出せないし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此處へは戻らなかつたのか」「宵のうち――まだ戌刻(いつゝ)(八時)そこ/\に出て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親方の迎ひに來て、つれ出しましたが、まだ宵のうちで、外は薄明るかつたやうです」雇(やとひ)婆さんの話はこれだけ、何處を搜しやうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ宵のうちであったが...
牧野富太郎 「火の玉を見たこと」
...その夜、宵のうちは、風清く、月明らかで、粛々(しゅくしゅく)たる夜行には都合が悪かったが、渭水(いすい)を渉る頃から、夜霧ふかく、空も黒雲にとざされて来たので、司馬懿はかぎりなく歓んで、「これ、天われを助くるもの」と、人は枚(ばい)を喞(ふく)み、馬は口を勒(ろく)し、深く蜀陣へ近づいた...
吉川英治 「三国志」
...今宵のうちに願わしゅう存じます」「ウム……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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