...ツマリ二葉亭の風格は小説家とも政治家とも君子とも豪傑とも実際家とも道学先生とも何とも定(き)められなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...実際家は買ったものの...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...理論家だ、僕は若い老人だ、実際家だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...(中略)実際家は...
寺田寅彦 「空想日録」
...かかる実際家達はそれ故大衆ではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...博士の実際家らしい板についた引例や多量の学殖は...
戸坂潤 「読書法」
...実を云うと私は著者の実際家らしい識見に啓発される処が甚だ大きいのだが...
戸坂潤 「読書法」
...日本の将来をもその手によって打開しようとした実際家に過ぎません...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんにゃくも取れ申す」実際家だけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...スティヴンスンに欠けている実際家的才能を多分に備えていたファニイは...
中島敦 「光と風と夢」
...同時にもっとも迂遠(うえん)な愛の実際家だったのです...
夏目漱石 「こころ」
...この時突然卑近な実際家となってお延の前に現われた...
夏目漱石 「明暗」
...そこまで行かなくっちゃ承知ができないの」お秀が実際家になった通り...
夏目漱石 「明暗」
...学者や実際家が見たら...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...しかし実際家は理想を欠くが故に其為る所は動もすれば委下瑣末に流れて生存に役せられてゐる...
二葉亭四迷 「旅日記」
...実際家族のことをよく知っておられました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...主席舵手として最長年の海上生活の経験を有する実際家上りの腕っこきだった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...しかし彼は飽くまで実際家であり平凡人である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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