...年老いしこの商人(あきびと)も近つ代の栄の王者、幾人の小僧つかひて、人の見ぬ土蔵の中にきづきたり、宝の山を...
石川啄木 「詩」
...二葉亭は宝の山へ入る如き希望を抱いて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...思いがけない宝の山をほりあてたように思った...
海野十三 「火薬船」
...宝の山に入りながら...
海野十三 「共軛回転弾」
...みるみるうちに七色の宝の山がきずかれていったのである...
海野十三 「少年探偵長」
...酒が飲めないとは『宝の山に入りながら……』の嘆なきにしもあらずだつた(財布には五厘銅貨が六銭あるだけ)...
種田山頭火 「行乞記」
...宝の山へ入って馬の皮を持たせられるようなものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君は夢に宝の山へ連れて行かれたように...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲州の山が宝の山なのじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この胆吹山は唯一無二の宝の山といってもよいのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...宝の山に手を空しうするも同じこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...せっかく宝の山に入りながら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...此の宿に東宝の山根寿子...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうしてなかなかの大したものだ」「ならお前ひとつ」宝の山に入りながらというようないかにも惜しそうな顔を...
正岡容 「小説 圓朝」
...然れども読者の多くは宝の山に入れども手を空(むなし)うして還れり...
山路愛山 「明治文学史」
...研究すべき宝の山へ這入っていながら...
横光利一 「旅愁」
...手近な宝の山みたいな存在だが...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...せっかく宝の山に臨みながら...
吉川英治 「新書太閤記」
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