...葉子の姿を認めるや否や...
有島武郎 「或る女」
...おぼろげな街燈の光で私の姿を認めるといきなり「この辺に医者はないか」と尋ねるではありませんか...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...ウメ子の姿を認めると大きな看板文字を書いてゐた仙吉は梯子の上からどなつた...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...たとえ御城内へ逃げ込んだところでその姿を認めることはできません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その奥に甲信の境なる八ヶ岳の雄姿を認める...
中里介山 「大菩薩峠」
...人獣の動揺する姿を認めることができなかったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうしたんだ……」兄は私の姿を認めると...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...谷某の姿を認めると...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...いつのまにかホテルの庭へはいり込んでいるそんな明さんの姿を認めると...
堀辰雄 「楡の家」
...――乗手は丘の上の私達の姿を認めると...
牧野信一 「歌へる日まで」
...眼前をよぎられても私は乗手の姿を認めることが出来なかつた...
牧野信一 「鱗雲」
...今にしろ私の姿を認めるがいなや...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...その傍らを脚速く素通りしようとする私の姿を認めるや――ばんざあい! といふ凱歌といつしよに...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...」彼女は私の姿を認めるがいなや...
牧野信一 「痴酔記」
...そして若し其処に滝以外の人の姿を認めると彼は...
牧野信一 「籔のほとり」
...四人の後姿を認める)利助 やい待て! 轟! おい! (と傍の人達を突きのけて轟の胸倉を掴んで掘割の傍まで引きずつて来る)轟 な...
三好十郎 「地熱」
...久兵衛の姿を認めることはできなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...佐和の姿を認めると...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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