...が、如何にも「雲霞、あと遠山に越えなして/\、いく関々の道すがら、国々過ぎて」来たやうに、肉づきの悪い青年だつた...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...見た所如何にも薄っぺらなものであるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...剣術者の動作が如何にも素速いので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それが如何にも馬鹿々々しいやうな氣がして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それが如何にも殘念で溜らない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...馭者と如何にも親しさうな挨拶を交換した...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...三味線をかかえてる静葉の様子が如何にも朗かそうで...
豊島与志雄 「立枯れ」
...夕凪の沈静した空気の中(なか)に如何にも長閑(のどか)に軟かく...
永井荷風 「海洋の旅」
...しかし見た処の外観からして如何にも真底(しんそこ)からノラらしい深みと強みを見せようというには...
永井荷風 「妾宅」
...如何にもふつくらとした鷹揚な波が...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...傾向からいえば、私もいわゆる純粋科学の方が好きなので、それが無くなってしまうことは、如何にも淋しい...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...如何にも腑に落ちない...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...如何にも左傾右傾といえば右の指の尖端と左の指の尖端と...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...それだけ云へば如何にも優しく...
牧野信一 「趣味に関して」
...併し外國の物を用うるは如何にも殘念なれば日本固有の物を用ゐんとの考ならば其志には贊成致候へども迚も日本の物ばかりでは物の用に立つまじく候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...その抱負らしく見せてゐる高慢な点が如何にも変に感じられるのを止められない...
水野葉舟 「言文一致」
...如何にもここの家での私の生活の特徴と不如意の形をまざまざと示していて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...力の入り工合が如何にも自然で...
夢野久作 「暗黒公使」
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