...又好人物は何より先に天上の神に似たものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...一層好人物じみた気色(けしき)があった...
芥川龍之介 「将軍」
...毎日の樣に好人物の父に強請(ねだ)つた爲なので...
石川啄木 「二筋の血」
...お光さんの夫なる人は聞いたよりも好人物で...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...偶(たま)/\律儀真方(まつぱう)の人なら神野霜兵衛さんのやうな世間に技倆(はたらき)の無い好人物(おこゝろよし)だ子...
内田魯庵 「犬物語」
...あの好人物(こうじんぶつ)の老人がむごたらしく瀕死の重傷を負っていたこと...
海野十三 「少年探偵長」
...とんだ目に遭ったものだね」好人物のK氏は...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼の童顔はただ好人物らしくふくよかな...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...とりわけ好人物の男がよい...
太宰治 「陰火」
...好人物の如く醜く動転...
太宰治 「女の決闘」
...しかし細君はごく大人しい好人物だというので近所の気受けはあまり悪い方ではなかったらしい...
寺田寅彦 「イタリア人」
...好人物のジャン・ミシェルは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の兄夫婦は好人物であることが分つた...
長塚節 「開業醫」
...大きな鼻がいかにも好人物を示してゐる...
林芙美子 「就職」
...その一人は穏健平凡な現代詩を書いてゐる好人物の詩人で...
三好達治 「銀座街頭」
...非常に評判のいい好人物だったせいでもあったろう...
夢野久作 「オンチ」
...」山口は好人物の坊主のような円顔を急にてかてか勢(きお)い込ませると廊下へ出た...
横光利一 「上海」
...」塩野は鼻だけ延び出るような好人物の笑いを立てながら...
横光利一 「旅愁」
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