...お金がなくても、たまには奮発して美味しいものを食べたい...
...試合で負けたチームは、次の試合では奮発して勝とうと意気込んでいる...
...クリスマスプレゼントに奮発して高価なバッグを買ってしまった...
...引越しのために、家具や家電を揃えるために奮発しなければならない...
...試験前には、勉強のための参考書や資料に奮発することが大切だ...
...君たちもその方針で、もう一奮発、活動してもらいたい」開け放った本堂の軒に黒い雲が垂れさがって動いていたが、にわかに沛然と降りだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は大奮発して要求通りの契約をした...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...両者揃えば奮発する...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...日頃、同僚から軽蔑され、親兄弟に心配を掛け、女房、恋人にまで信用されず、よろしい、それならば乃公(おれ)も、奮発しよう、むかしバイロンという人は、一朝めざめたら其の名が世に高くなっていたとかいうではないか、やってみよう、というような経緯は、誰にだってあることで、極めて自然の人情である...
太宰治 「困惑の弁」
...五銭奮発して上客なんだから...
種田山頭火 「行乞記」
...纏頭(ちっぷ)は拾円奮発してその帰途をそっと外で待っていた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...よし、そう聞いちゃ俺も道庵だ、奮発する、十両も奮発して大いに遊ぶ」「それは頼もしいことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...大門(おおもん)まで御奮発なせえまし...
中里介山 「大菩薩峠」
...なるべく奮発して買ってやろう!」「有難い仕合せ――旦那は話がわかっていらっしゃる」「お前の言う通りを信じて買ってやるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この寒いのに膝掛を拾われては東京を出るとき二十二円五十銭を奮発した甲斐(かい)がない...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...唯この上は女子社会の奮発勉強と文明学士の応援とを以て反正の道に進む可きのみ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...そこでは私は大いに奮発して...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...台所では毎日緑青の生(わ)いた有毒食物を喫(きっ)しながら二百円も三百円も奮発して贅沢な翫具(おもちゃ)を買うのだね...
村井弦斎 「食道楽」
...蓮玉で蕎麦を食う位が既に奮発の一つになっていて...
森鴎外 「雁」
...ひと奮発しようと思っています」葛岡氏の話し振りは...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「貴公は金持じゃけに五円出しなさい」「あんたも三円ぐらい奮発しなさい」「お前は一円に負けるけに出せ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...それから大奮発をして...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ホコリが非道(ひど)いからロイド眼鏡も奮発せねばならぬ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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