...夾竹桃は熟語です...
...――百雑砕――燃ゆる陽を浴びて夾竹桃のうつくしさ...
種田山頭火 「行乞記」
...枇杷は野人だ(赤い夾竹桃と小粒の枇杷)...
種田山頭火 「行乞記」
...・かどは食べものやで酒もある夾竹桃・夜風ふけて笑ふ声を持つてくる悼 緑石二句波のうねりを影がおよぐよ夜蝉がぢいと暗い空追加数句・日ざかりのながれで洗ふは旅のふんどし・いろ/\の事が考へられる螢とぶ・なんといつてもわたしはあなたが好きな螢(ホウタル)七月廿二日昼も暑く夜も暑かつた...
種田山頭火 「行乞記」
...氷や菜葉や郵便や・氷屋ができて夾竹桃の赤や白や・落ちてきて米つく音の水がながれる・近道のいちはやく山萩の花・水は岩からお盆のそうめん冷やしてある行乞雑感(一)八月十一日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...――五年前――私がこゝに住みついてから木した夾竹桃が最初の花を持つた――その頃の自分が考へられる...
種田山頭火 「其中日記」
...夾竹桃の花が美しい...
種田山頭火 「旅日記」
...夾竹桃一枝頂戴した...
種田山頭火 「松山日記」
...高く伸びた夾竹桃の数本がある...
豊島与志雄 「聖女人像」
...名物の夕なぎがはじまってポプラーも夾竹桃も細工物のように静にたっていた...
中勘助 「妹の死」
...さるすべりも夾竹桃もカンナもよどんだ血のように動かない...
永井隆 「長崎の鐘」
...夾竹桃の家の女午後...
中島敦 「環礁」
...ずっと丈の低い夾竹桃が三...
中島敦 「環礁」
...夾竹桃の花を叩き落して...
中島敦 「環礁」
...ずつと丈の低い夾竹桃が三四本...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...草夾竹桃(くさけふちくたう)の花(はな)がもさ/\と茂(しげ)つた儘(まま)向日葵(ひまわり)の側(そば)に列(れつ)をなして居(ゐ)る「能(よ)くまあかういに作(つく)つたつけな...
長塚節 「土」
...夾竹桃がいまを盛りに咲いてゐる...
堀辰雄 「CARTE POSTALE」
...瀧子がひとり暮している二間の小さい家の夾竹桃の咲いている縁先にこの辺では珍しい白服にパナマ帽...
「鏡の中の月」
...夾竹桃にはもうところどころ花が咲いている...
森鴎外 「鶏」
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